【外貨預金はやめとけ】FX積立投資のメリット・デメリット
メリット
1. 外貨預金より低コストで投資できる
為替手数料の差
FXではスプレッドと呼ばれています。私がおすすめするSBI FXトレードは1トルコリラ1.89銭、ヒロセ通商は1.9銭です。
一方の外貨預金は、新生銀行で100銭(1円)です。しかも円⇔トルコリラどちらかに交換する時の手数料ですので、円⇒トルコリラで外貨預金⇒円に戻す、と200銭かかります。
定期預金しかなく途中解約では違約金が発生する
FXでは円をトルコリラに交換してから3秒で円に戻しても、何らペナルティは発生しません。
一方で、トルコリラの外貨預金は現時点で定期預金しかありません。途中解約すると違約金が発生してしまうため自由度が低く使いづらいです。
外貨預金は税制上、最も不利な金融商品
詳細は後述しますが、外貨預金は税制面で非常に不利な投資法です。投資方法がFXで代用できるなら早々にFXに切り替えるべきです。
2. スワップポイントが毎日もらえる
株やETFだと配当金(分配金)をもらうのに1か月から1年かかってしまいます。FXなら毎日スワップポイントが入るため、現金化や再投資の自由度が非常に高いのが魅力です。
3. レバレッジを使ってリスク調整ができる
FXのレバレッジとはFX口座に入金した実際のお金よりも多くのお金を取引することやその比率を指します。
FXのレバレッジと聞くと身構える人が本当に多いのですが、まず言いたいのは「レバレッジ1倍でもFXはできる」ということです。レバレッジ1倍というのは、外貨預金とやっていることは同じです。
あとは自分のリスク許容度と相談してどれだけレバレッジをかけるか次第です。
デメリット
1. 短期間でドカンと大金を稼ぐのは無理
積立のルールにもよりますが、FXでよく聞く短期間で一攫千金みたいなことはまず無理です。凡人がFXで一攫千金を夢見ると人生をロストしますので、あきらめて根気強く行きましょう。
また、積立投資をする時は自分ルールを作ってそのルールを徹底した方が無難です。
2. 積立する作業が地味…
一部のFX口座では積立投資機能を搭載しています。ですが、手数料を取られるケースが大半なので手動でやらざるを得ません。
なお、手動で積立投資をする時の注意点があります。積立作業をしていると時に自分ルールを破って大きく勝負に出たくなることがあります。その時にルールを守り切るメンタルの強さが求められるもデメリットと言えるでしょう。
3. 毎日積み上げたスワップポイントが為替差損で帳消しになることも
当然ながら損するリスクはあるぞ、という話です。後述する外貨預金とFXの税金ルールで紹介した通り、スワップポイントをいくら貯めても為替の急変で損が出てしまう可能性があります。
トルコリラの金利の高さは、トルコリラが通貨安に陥るリスクも表していると思っておいた方が良いでしょう。ただ、私はそれに負けず劣らず日本円も通貨安になるだろうと見越して投資しています。
【補足】外貨預金とFXの税金ルール
例えば1トルコリラ30円の時に1万トルコリラ交換し、1年後に1トルコリラ40円になったので円に換金したとします。この時、「トルコリラ1年分の金利」「30円から40円に上がった為替差益」の2つの利益が発生します。
この2つの利益に対して、外貨預金だと以下のように課税されます。この時、トルコリラの金利は8%とします。
- トルコリラ1年分の金利:10000トルコリラ⇒10800トルコリラ
- 利子所得として金利に課税(利益の20%):10800トルコリラ⇒10640トルコリラ
- トルコリラを円に換金:10640トルコリラ×40円=425,600円
- 為替差益を計算:425,600ー300,000=125,600円
- 為替差益を雑所得として課税:最大で利益の55%が課税
このように、5番目の雑所得としての課税が怖いという点がありますが最も怖いのは別の点になります。もし、上記のケースとは異なり1トルコリラ20円になってしまった場合、全体としては損失になります。しかし、2番目の利子所得は損が出ていようともお構いなしに課税されてしまいます。
一方のFXであれば、以下のようなメリットがあります。
- 課税額の計算時にスワップポイントの利益と為替差損を合算できる
- どれだけ利益を出そうと税率は利益の20%
- 損失の繰り越しが3年間可能
まとめ
- 資産運用を考えた時に外貨預金だけは絶対に避けよう
- FXはレバレッジを使ってリスク調整ができる
- コツコツ積立していても為替変動で損するリスクはある
1日1歩ずつ人生変えていこう!
▼資産運用時の税制はこちらの本が参考になります。実践的な内容で投資経験者でないと難しく感じる部分も多々あります。それでも投資未経験者が頑張って読み解く価値がある一冊です。